Phoenix Bio

株主・投資家の皆様へ

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代表取締役社長 島田 卓

第17期の業績について

当社グループの顧客が属する医薬品業界では、世界人口の増加と新興国の所得水準の向上を背景として市場は成長しておりますが、特許切れによる後発薬の台頭、新薬開発の長期化等により製薬企業の収益性は厳しさを増しております。一方で、潤沢な資金を持つ大手製薬企業は、新たな収益源を求めて有望なパイプラインには積極的に投資する等、M&Aによる業界再編が活発な状況にあります。このような状況を背景に、製薬企業では新薬開発を迅速かつ効率的に実施するために、臨床試験等の開発業務を外部のCRO(開発業務受託機関)へ委託するケースが増えており、当社グループがターゲットとしている前臨床試験におきましても製薬企業の外部委託は拡大傾向にあります。
このような状況のもと、当社グループはマウスの肝臓の70%以上がヒトの肝細胞に置き換えられたヒト肝細胞キメラマウス(当社製品名:PXBマウス)を用いた受託試験サービスを提供しており、世界の大手製薬企業が研究開発拠点を置く米国を中心とした海外市場の拡大に注力してまいりました。
主力である肝炎試験(薬効評価)においては、国内市場は堅調に推移したものの、大型案件が集中する海外市場は、前年下半期から続く開発薬停滞による受注減が想定より長引きました。また、多くの新薬が対象となることから当社グループの成長分野として位置付けるDMPK/Tox試験(薬物動態関連試験、安全性試験)においては、有用な学会発表を契機として新たな用途である化学薬品分野での受注やPXB-cells販売が伸びた一方、海外市場でのPXBマウス販売は振るいませんでした。
この結果、当連結会計年度の売上高902,366千円(前年同期比26.6%減)、営業損失268,618千円(前年同期は営業利益142,157千円)、経常損失267,227千円(前年同期は経常利益133,293千円)、親会社株主に帰属する当期純損失270,791千円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純利益128,325千円)となりました。


第18期の見通しについて

当社は2017年11月にカナダにあるKMT Hepatech,Inc.の株式取得を行い完全子会社化しました。同社はこれまで独自のヒト肝細胞キメラマウスを生産し、北米を中心に受託試験サービスを提供してまいりました。当社グループに参画したKMT Hepatech,Inc.は、将来的には北米でのPXBマウス生産拠点としての役割を担い、グループ全体の米国での事業拡大に寄与するものと考えております。2019年3月期は、これまで配送コストの問題から展開が遅れていたPXB-cellsの海外販売とPXBマウス生産のための準備を進めてまいります。
2019年3月期の連結業績予想につきましては、売上高1,498,083千円(当期比66.0%増)、営業利益124,700千円、経常利益122,356千円、親会社株主に帰属する当期純利益104,228千円を見込んでおります。