Phoenix Bio

病態モデル

痛風病態モデル

高尿酸PXBマウス

PXBマウスにプリン体を経口摂取させ、血液中の尿酸値を4.0 mg/dL以上に上昇させた高尿酸血症モデル動物(日本特許第6496107号、米国特許第10314295号、国際公開WO2015-170694)です。

PXBマウスを利用する高尿酸血症モデル動物の特長は、ヒトと同様に、プリン体を与えるだけで高尿酸血症状態にすることができる点です。この点は、従来、齧歯類を利用する高尿酸モデル動物の作製においては、まずオキソン酸を与えて肝細胞内のウリカーゼ(尿酸を分解して無害にする酵素)の働きを阻害し、次にプリン体を与えるという、二段階が必要であった手順と比較して、オキソン酸投与を省略できる点が改善されています。このため、ヒトの発症メカニズムにより近いと考えられます。

上記の改善は、ウリカーゼ活性を欠損しているヒト肝細胞によってマウス肝細胞の70%以上が置換されているPXBマウスを利用することで始めて可能となりました。

本モデル動物は、高尿酸血症治療薬のスクリーニングや高尿酸血症のメカニズム研究等にご利用いただけます。

~特長~

  • 血液中の尿酸値が「4.0 mg/dL以上」の高尿酸血症モデル動物
  • げっ歯類や他の動物では評価が難しい尿酸の薬効評価が可能に

尿酸降下薬投与による血漿中の尿酸値の増減

1G 高尿酸血症治療薬投与群

(アロプリノール)

2G 溶媒投与群

※コントロール

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